金沢のB級グルメ

金沢のB級グルメ

金沢の代表する料理は、お寿司だったりカニだったりと値段が高いものが多いような気がします。それでも金沢で食べるからこそ、高級なお寿司もリーズナブルな良心的な価格で食べれるという嬉しいメリットがありますが、金沢にもB級グルメがあります。もちろんこのB級グルメをヒントにして、すぐに売り切れてしまう大人気の駅弁「北都の源」があります。

「治部煮」は金沢の郷土料理ですが、「ハントンライス」も金沢の「郷土料理」として金沢市民から愛されている料理です。最近は金沢のソウルフードとしてもとても人気なので、どのような料理なのかご紹介しましょう~

ハントン風ライス

「ハントンライス」でも「ハントン風ライス」どちらでも大丈夫で、間違いではありません。ハントンライスという名前ですが、ハンガリーのハンとフランス語でトンという言葉を取られてハントンライスになったといわれています。フランス語でトンはマグロの意味になりますが、ハントンライスにどうしてマグロ?と思うと思いますが、それはこの料理が出来た時にマグロが使われていたからなんです。

まかない料理がルーツ

金沢市の繁華街は片町になります。「ジャーマンベーカリー」というお店の社長が、片町でレストランを出店するにあたって洋食部門のシェフとどんな料理を作ろうか?!というところからスタートしました。その時に、当時ジャーマンベーカーリーの料理長が修行時代に作っていた賄い料理をヒントに「そうだ!これをしよう!」とアイデアを出します。

その料理長が修行時代に作っていた賄い料理は、ライスをバターとパプリカで味付けをしたもののうえに、あまりもののマグロのフライを味付けしたライスの上に載せていました。この賄い料理をヒントに、ご飯の味付けを日本人が大好きなケチャップに変えました。ここでハントンライスのトンの部分、フランス語でマグロを意味する「トン」の理由が分かりますね。そしてマグロを意味する「トン」ですが、実はハンガリー語でもフランス語の意味と同じくマグロのことを「トン」といいます。

なんでもハンガリーの家庭料理で、白身魚のフライにタルタルソースをかけて、パプリカにお塩を振ったご飯と一緒に食べる家庭料理があるので、このハンガリーの家庭料理が元では?!という説もあるほどです。白身魚のフライにタルタルと聞くと、イギリスの国民食フィッシュ&チップスを思い出しますが、イギリスの場合にはライスではなくポテトなので、炭水化物と魚のフライは組み合わせとしては最強コンビだと思います。

最初は賄い料理の発展版として、マグロのフライをのせる「ハントンライス」として登場しましたが、今はいろいろなバリエーションがあって、マグロフライのかわりにエビフライを使ったりするハントンライスもあります。

一般的なハントンライスは、バターライスをケチャップで味付けしてその上に薄焼きの卵をオムライスのようにかぶせます。そしてその上に白身魚のフライを乗せてタルタルソースをかけるのが、定番のハントンライスです。

現在のハントンライスはさらなる進化を遂げていて、ケチャップで味付けする代わりにデミグラスソースを使ったり、マヨネーズを使ったりするバージョンもあります。そして白身魚の代わりトンカツをのせるハントンライスもあります。

いろいろなバリエーションの「ハントンライス」があるので、自分好みのハントンライスの味を求めて片町を散策するのも、金沢観光の楽しみのひとつになりますね!

気になるのがハントンライスを編み出した「ジャーマンベーカリー」ですが、現在はなくなっていますが「ジャーマンベーカリー」で当時提供していた「ハントンライス」の味を忠実にウケ通いでいるお店があります。なんでも当時のジャーマンベーカリーでハントンライスが登場した時には、1日に1000食のオーダーが入るほどの大盛況だったとか?!これは金沢市民のソウルフードといわれるのも納得の大盛況ぶりが伺えます。

現在当時のハントンライスとまったく同じ当時の味を受け継いでいるお店は「らいおん 悠々」というお店です。当時の味を忠実に守る為に、こちらのお店ではハントンライスのオーダーが入ってからご飯をあわせるのだとか・・。そしてジャーアンベーカリーで提供したのと同じように、白身魚のフライに使うのは当時とおなじく「おひょう」の魚を使って白身フライを作ります。そして付け合わせのコールスローサラダも、当時のままです。当時の味を味わいたいなら、こちらのお店へ足を運んでください~

オムライスのように包んでいないので、薄焼き卵がふわーーーーっとケチャップライスの上に載せられいます。そしておひょうをフライにしていますが、とにかくサックサクの食感にフライされていて衣のサクサク感と、タマゴのふわーーっとした状態が口の中でなんともいえずフワッサクッという感じになります。フライにはタルタルとケチャップで、これがまたサクサクフライとタマゴと合わさると絶妙です。

ハントンライスにエビフライを一番最初にのせたのは「ジャーマンあき」というお店が一番最初では?!と言われています。現在も香林坊でキッチンの洋食屋さんとして営業しているレトロな雰囲気の「グリルオーツカ」さんの創業は昭和32年(1957年)ですが、なんでも「グリルオーツカ」の先代の方はハントンライスが誕生した時のシェフスタッフのメンバーだったとか?!どこでもハントンライスがメニューにあるわけではないので、金沢でハントンライスを絶対に食べるぞぉ~と目的のひとつに加えられているなら、そこは事前にお店の場所チェックはお忘れなく!